スタッフ抄読会

2020.02.20 淺野祥孝

2月17日(月)にスタッフ抄読会を行いました。
当科安藤より「異状死」についての報告がありました。
「異状死」については分かっているようでわかっていない部分も多くあり、
当方には以下の文章が非常に勉強になりました。

・法医学用語としては、病気以外の原因(外力や毒物、薬物など)によって生体が正常ならざる
状態になり引き起こされた死。

・2015年の警察に届けられた異状死体総数は162881体。解剖率は12.4%。
司法解剖8424体、新法解剖2395体、行政・承諾解剖9302体

・「新法解剖」
犯罪に関係しない異状死において、警察署長・海上保安部長などの権限・
判断のもと、死因を明らかにする目的で行われる解剖。
監察医が置かれておらず、承諾解剖しか実施できなかった地域でも、
死因を明らかにする必要があれば、遺族の承諾を得ずに解剖を行うことが可能となった。

・「医師法第20条但し書き関する件(厚生労働省通達)」
往診などで24時間以内に診察した
患者が自宅などで死亡した場合、診察時の所見から死因などが容易に推定できれば、
わざわざ患者の死亡場所まで出向いて死体を診察しかくても、
死亡診断書を発行できると規定したもの。
届出を行うか否かは、死体に異状が認められるか否か。
原疾患から容易に死因が推定できるかかりつけ患者については、死体の診察を行えば
診察時期がいつであろうとも、死亡診断書を発行しても良い。

新法解剖がどの程度埼玉県や川越市で行われているのか知りたかったのですがデータはないようです。
「異状死」の解剖率は思ったより低い。
また、医師法第20条を誤解していました。診断書を発行するには24時間以内に診察している
必要があると思って言いましたが誤解でした。
勉強になります。

文責 ER 浅野

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