命の授業

2020.04.08 淺野祥孝

「命の授業」開始後2年半が経ちました。
延べ37回「命の授業」を施行しました。
(まだ川越市の公立学校の半分ですが・・・。)
当初は「誰?」「何?」という反応がほとんどでした。
2年目になり徐々に認知していただき「命の授業」が広まっていきました。

皆様のご協力に心から感謝申し上げます。
・貴重な物品をご寄付いただきました。
・人員を快く送り出していただきました。
・何より学校関係者の皆様にはどこの馬の骨とも分からない私を受け入れていただきました。

「命の授業」は
1 心肺蘇生術の普及のみならず、
2 命(他者の命と自分の命)を大切にする心の醸成も
大きな目標にしています。

2年半に施行したアンケート結果を分析してみます。
突然倒れた人がいたら心肺蘇生術を行えますか
小学生も中学生も「命の授業」後、授業前と比べて、
有意に心肺蘇生を行えるようになったと答えてくれる子供が増えています。
心肺蘇生術に対する垣根を低くするのに貢献した印象です。

弱い人にひどいことをすることをどう思いますか
他者の命という視点(いじめと虐待の予防)で、小学生も中学生も、
授業後、弱い人にひどいことをすることはいけないことであると答える
子供が有意に増えてくれています。

自分で自分の命をなくしてしまうことをどう思いますか
また、自分の命という視点(自殺予防)で、小学生も中学生も、
授業後、自分で自分の命をなくしてしまうことはいけないことであると答える
子供が有意に増えてくれています。
ただ、授業後も自分で自分の命をなくしてしまうことはわからないと答える
子供が10%強残存することは気になりますが。
何とか自殺を予防することに貢献できればと思っています。

教師が授業をした場合と医師が授業した場合を比較してみました。
突然倒れた人がいたら心肺蘇生術を行えますか
教師が授業をしても医師が授業をしても「命の授業」後、授業前と比べて、
有意に心肺蘇生を行えるようになったと答えてくれる子供が増えています。

命をどう思いますか
教師が授業をした場合、命をどう思いますかという質問に対して
授業後、大切だと思うと答える子供が有意に増えているのに対し、
医師が授業した場合は有意差がありませんでした。

自分で自分の命をなくしてしまうことをどう思いますか
また、自分の命という視点(自殺予防)では、
教師が授業した場合も、医師が授業をした場合も、
授業後、自分で自分の命をなくしてしまうことはいけないことであると答える
子供が有意に増えてくれています。

まとめると「命の授業」は、
1 心肺蘇生術の普及に貢献し、
2 命(他者の命と自分の命)を大切にする心の醸成に貢献している可能性がある。
3 教育のプロである学校の先生のほうが要点を押さえてしまえば、
上記目標を達成できる可能性がある。

と言えるかもしれません。

新型コロナウイルスで様々大変ですが、
「命の授業」を教育委員会と協力しながら
進めてまいります。

淺野祥孝

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