腰椎分離症

2020.12.01 淺野祥孝

スポーツを一生懸命やっているこども達の中で腰の痛みを訴えその後「腰椎分離症」と診断されることがあります。

小児および青年期の運動選手の間では、脊椎分離症は通常、ジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。

疲労骨折の類になります。

疲労骨折の類
日本整形外科学会ホームページより
疲労骨折の類 レントゲン

一般の人では5%程度に分離症の人がいますが、スポーツ選手では30~40%の人が分離症になっています。

(日本整形外科学会ホームページより)

男子の発症が圧倒的に多くなっています。

治療の第一選択は安静です。
通常約3か月の生活動作以外の安静が指示されます
(程度によってばらつきがあります)。
安静によって分離した骨がつくことを期待します。
その後徐々に負荷をかけています。
その際下記のような体幹トレーニングを行い腰椎と骨盤が安定するように周囲の筋肉を鍛えます。

体幹トレーニング

野球等を激しくやっていた子供が突然安静を指示されますので中々大変です。

ある程度痛みが取れていれば、進捗は画像等で判断される場合があり、本人の自覚とは離れたところにある場合があります。

あせりは禁物。長い目で見て。今は我慢。

四肢末端の運動等できることをしながら辛抱強く!